3月、ハワイ島ヒロでのマラソンで、悔しさが胸に残った。
走り終えたあと、まったく疲れていなかった。足にダメージも残っていない。不思議なことだ。これまで60回以上フルマラソンを走ってきたが、こんなことは初めてだった。
それでも、すべては「学び」と受け取ることにした。この経験は、次の一歩へとつながっていく。
67歳になった今、自分にどれほどアスリートとしての時間が残されているのかはわからない。でも、体調は悪くない。それだけで十分だ。気持ちも整いつつある。
思えば、いろんなことが「適当」になっていた。マラソンに対する気持ちもそうだ。走ること自体が楽しいのだから、大会に出なくてもいいと思っていた。
それでも、年に一度は走ろうと、2014年12月1日には『湘南国際マラソン』に出場した。しかし、その時のタイムもひどかった。折り返し地点で、正面に見えたのは富士山。大好きな存在に、無様な姿を見られているようで、胸が痛んだ。「次こそは」と思ったが、その後も同じことを繰り返した。
ヒロの大会の前、7年ぶりに体調を崩し、思うように練習できなかった。すべての原因は、自分の気持ちにあったのだと思う。そして今回、はっきりわかった。「大会に出ること」が自分には必要だったのだと。
帰国してすぐ、次の大会を決めた。8月末の『北海道マラソン』、3度目の挑戦だ。前回は2022年、コロナも終息に向かっていたが、思うような走りができなかった。
そして12月には、再び『湘南国際マラソン』へ。今度こそ、富士山にカッコいい姿を見せたい。
そのためには、まず足元を整えなければ。ここ数年、シューズにも無頓着で、思い入れのないもので走っていた。そしてタイムも落ちてきていた。相関関係は無いのかもしれない。でも、今回はちゃんと新宿のスポーツショップで試し履きをして、『asics』と『on』を購入。
以前、愛用していたadidasの『ADIZERO』の新作が6月4日に発売されると知り、その名も『ADIZERO BOSTON』は必ず手に入れようと心に決めた。ボストンマラソンをイメージした一足。自分の気持ちも、また昔のように新鮮になってきた。
能の世阿弥は、『風姿花伝』に残している。「初心忘るべからず」。結局のところ、すべてはここに戻ってくる。
47歳で走り始めて、もう20年。過去を確かめながら、もう一度「最初の気持ち」で走り出した自分が、そこにいる。



※2026年出走計画
1月 館山若潮マラソン
2月 姫路城マラソン
4月 マウイマラソン


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